SHIKA.mon -鹿物話-

鹿が好きおなごが猟師を目指しはじめた物語

鹿が及ぼす森の被害についてin三重

お久しぶりです。

まやもんは最近も相変わらず元気に鹿活動しております。

 

震災から7年経った3/11は三重県へ。自然の脅威と向き合う点では7年前と同じく、害獣被害の現場を知るために美杉という森に出向いていました。

 
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山や害獣被害について知りたくて訪れました。色々と教えてくれたのは、三浦林商の代表を務める三浦さん。

 

「鹿が木を食べてしまうんです。今、森は悲鳴をあげていますよ。」


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三重では「三重ジビエ」という言葉があるほどジビエが精通していて、鹿も猪もあちこちに出現します。三浦さんもたびたび山道で鹿に出会すそう。

 

そんな鹿さん。草がないから下の写真のように森の木をモグモグ食べてしまうんです。


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そうすると鹿にかじられた部分は徐々に腐っていきます。何十年何百年という年月をかけて育った木は、鹿がかじることで商品価値を落としてしまうのです。


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長い目でみたら、商品価値どころか木を滅ぼし、森を蝕んでいると言っても過言ではありません。だから林業から見た鹿は敵。大好きな鹿が嫌われてるのは悲しいけれど、それ以上に深刻な問題だなと。

 

「今の時代、鹿の天敵である野犬が森にいない。だから森は鹿にとって心地良い場所になり、繁殖が進んでいるんです」

 

なるほど。野犬は怖いし危ないからいないで嬉しいと思っていたけど、はじめて野犬の必要性を感じました。鹿が増えすぎたなら、天敵を送り込めばいいじゃないか。

 

でも、急に野犬だらけでも怖いので、管理者付きで、限定期間中、鹿の天敵である野犬を森に解き放したらどうだろう。

 

なんて思いました。