SHIKA.mon -鹿物話-

鹿が好きおなごが猟師を目指しはじめた物語

猟師になりたい理由

そうだ!猟師になろう!

 

自然とそう思っていました。普段はグルメライター、正確には編集者兼ライターという職業です。超簡単にいえば、WEBや紙で見かける、おいしそうなあのページを書いている人なわけですね。

 

では、わたしの書く記事に信ぴょう性はあるのでしょうか。果たして「遠藤麻矢が書いてる記事なら信頼できる。」そう思ってくれる人は、どれほどいるのでしょう?

 

もはや脱線したくらい超遠まわしに言いましたが、「わたしがジビエの記事を書くなんておこがましい!」と思ったことがありました。鹿、猪、くま、カモ、うさぎ。ライターとして触れたジビエの世界は、知らないことだらけであっけに取られました。わたしがジビエの記事を書いたところで、無知すぎて信ぴょう性がまるでない。と自覚してしまったのです。

 

本当はそのおいしさの秘訣を語る記事でも書きたかったけど、流通のこと、猟のこと、知らないことが多すぎて、簡単にしか説明できない鹿のおいしさを書くのをやめました。

 

(恋愛と一緒です、本命にはなかなか手を出せないあの気持ち。笑)

 

結論そのときは書けなかったけど、すごい美味しかった鹿肉の記憶は鮮明でした。だから、ジビエを食べにいくようになりました。そしたら少しずついろんなことが分かってきました。

 

どれもおいしいんだけど、ミルキーな感じとか、柔らかさとか、ベリーソースがあう理由は一体なんなんだ!!こうなると、撃ち方、絞め方、切り方、調理の仕方、部位のちがい、疑問が止まらない。全部知りたくなりました。

 

全部知りたいと欲張りな質問をしまくる私を前に、触れ合う猟師さんは皆いい人で、たくさん面白いことを教えてもらいました(あ、現在進行形です)。そこで、皆さんが口を揃えていたのは「猟師の高齢化が進む中で若者が猟師になりたいっていうのは珍しい。興味をもってもらえて嬉しい。」ということでした。

 

そしたら自然と

この人たちと一緒に猟に行きたいな、とか

みんなでおいしい鹿食べたいな、とか

若者にも現状知ってほしいな、とか

いろんな気持ちが湧いてきちゃって。

 

あげくの果てには、この謎の鹿ブログを通して、若い人にもジビエを身近に思ってもらえればいいんじゃないかしら。と思ったの。

 

よくわかんないけど、私なりの恩返しかな?

 

そうだ、猟師になろう。